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AGDE: Android Game Development Extension を使ってみる

プログラミング

今更ながらですが、 Google から公開されている AGDE: Android Game Development Extension を使ってみようと思います。これは、Visual Studio に統合される拡張機能で、Android Studio ではなく Visual Studio で Android の開発ができるようにしてくれるものです。

昔 Android 向けの Visual Studio 拡張は NVIDIA から出ていたり、他から発売等色々とあったようですが、今も活きているものがあるのは知らなかったです。

このブログを書いている時点では、 AGDE のバージョンは v24.1.99 です。Visual Studio 2022 に対応しており、リリースペースも今のところ半年に1回なので、(まだ)活きているといってよいでしょう。なお、NDK r27 への対応もしているので、しばらく使えそうです。

ダウンロードとインストール

AGDE を入手するには、以下のURLからアクセスします。

Visual Studio 向け Android Game Development Extension  |  Android game development  |  Android Developers

ダウンロードは、以下のような箇所から vsix ファイルをダウンロードします。また、サンプルプログラムが zip で提供されているので、こちらも合わせて取得しておきます。

ダウンロードした vsix ファイルをダブルクリックしてインストールを行います。

サンプルプログラムを開く

vsix ファイルと一緒にダウンロードした zip を、”D:\AGDE-Samples\samples” に展開したとします。この中に、それぞれの sln ファイルがあるので、ダブルクリックで開きます。

ここでは teapot.sln を開いたものが以下の通りです。プラットフォームに、Android-arm64-v8a があります。

このままビルドしてもエラーになるので、先に修正します。

Android SDK の指定

Android SDK を配置している場所を、環境変数 ANDROID_SDK_ROOT で指定します。

JDK のインストール

JDK をインストールして、環境変数 JAVA_HOME を設定します。ここでは、 Amazon Corretto 17 を使用してみます (Oracle の JDK でも問題ないと思います。Corretto を使ったのは趣味です)。

Downloads for Amazon Corretto 17 - Amazon Corretto 17
List of downloads for Amazon Corretto 17.

上記のサイトから zip ファイルをダウンロードして、任意の場所に展開します。そして展開した場所を JAVA_HOME 環境変数で設定します。

NDK Versionの指定

使用する NDK のバージョンを指定します。GameApplication と GameEngine プロジェクトのプロパティを開いてどちらも同様に設定します。

プロパティのウィンドウで General を選択すると、以下のような項目を見ることができます。ここで、Platform の箇所で、 “AndroidNdkVersion” というものがあるのでここを変更します。

私の場合には、 ANDROID_SDK_ROOT 環境変数で指定した場所に、ndk フォルダがあり、各種バージョンがあったので、元々と近いものを上記の画像のように設定しました。

この状態でビルドすると以下のようになります。

JAVA_HOMEの設定が不十分だと、gradle 関連でエラーが報告されるため、設定を見直しましょう。

初回は必要なファイルの取得が行われるためか、多少時間が多めにかかります。正常に成功すると、”GameApplication-Debug.apk” というファイルが作成されています。

デバッグ実行

メニューの「ツール」/ 「Androida Game Development Extension」 から、「Device Manager」を選択して、Android エミュレーターを起動します。すると、offline と表示されていた箇所が有効になり、デバッグ実行が可能となります。

実行すると、以下のようにエミュレータでの実行が確認できます。

ブレークポイントの設置も可能で、停止した際には変数の値やコールスタックなどの確認が Visual Studioから行うことが出来ます。

他にも、メモリの表示もできたので、通常の Windows アプリケーションの開発のように、Android 向け開発が出来そうな印象でした。とても使いやすそうです。

注意事項

便利そうな AGDE ですが、Game に関連したプログラムであることが必要です。それ以外の用途では、ライセンス違反となってしまうようです。

実行に失敗する!

私が出遭った不具合の1つに、APK ファイルはできるものの実行できないというものでした。
本記事の一部スクショでも確認できますが、エミュレータや実機を示すデバッグ実行のボタンが出ていない、という状況でした。

解決のためには全てのプラグインをアンインストールして、2022-v23.1.82 バージョンをインストールしてから v24 系列へ更新をしたところ、問題解決と出来ました。

Javaアプリ部分の自動生成はない

C/C++のソースコードを追加することは可能ですが、Java ソースコードについてのサポートが現時点ではないようです。そのため、アプリケーション部分はサンプルコードをベースに変更していくあたりが現実的になりそうです。あるいは、Android Studioでその部分だけは作成するなどでしょうか。

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