注意書き

本サイトでは、アフィリエイト広告およびGoogleアドセンスを利用しています。

PiKVMでDVDサイズのisoイメージから起動出来ない問題への対策

ハードウェア

PiKVM を使って基本操作が出来ていたことに安心していました。PiKVM は iso イメージも使えるし、OS のインストールもリモートで出来るし便利だよね!と思っていたのですが、まさかの問題がありました。 Ubuntu 21.04 のイメージなどを転送してセットしようとしたところ、以下のエラーメッセージが表示されました。

PiKVM では現状、 2.2GB を越えるイメージサイズは使用できないのです。作者の方も将来的には対応したいといっているので、期待したいところではあります。

起動イメージとして使えないだけならまだしも、DVD イメージをマウントできないのは割とダメージがあると私は思います。

スポンサーリンク

iso イメージのマウント

iso ファイルのサイズが小さい場合には問題なく使用可能です。Drive メニューから Select image to upload ボタンを押してファイルを転送し、ファイルを選んで、Connect drive to Server を選択します。

これにより、接続先の PC は CD-ROM が入ったと検知します。サイズが小さいものとして 少し前のClonezilla のイメージを使ってみました。

相手先に CD-ROM ドライブとして見せかけるなら、確かに 2.2GB 以上の制限があってもおかしくないですね。通常 CD-ROM としては最大でも 700MB 程度です。

サイズ 2.2GB 以上の iso に対する解決方法

現状 iso ファイルのまま、対応する方法はないとのことです。 しかし、Flash モードを使用してイメージデータを使うという方法があります。この場合、 iso のイメージファイルではなく、 USB メモリイメージを吸い出した形のようなデータを使います。

created by Rinker
トランセンドジャパン
¥4,516 (2024/04/19 06:51:11時点 Amazon調べ-詳細)

起動可能な USB メモリを作る

Ubuntu の起動 DVD イメージではなく、 USB メモリでインストールするための準備を行います。これには rufus を使用して、 iso から起動可能な USB メモリを作成します。

念のため、この USB メモリから起動できるこをと確認しておきましょう。

USB メモリからイメージを吸い出す

Linux の環境で、USB メモリからイメージを吸い出します。シェルで以下のコマンドでイメージファイルを作成します。 USB メモリ容量全体のサイズでファイルが作成されるので、注意して下さい。

dd if=/dev/sdb of=~/usb-image.img bs=4M

もしコンパクトなイメージを作りたい場合には、こちらの記事を参照して下さい。

PiKVM に転送&マウント

できあがったイメージファイルを iso イメージを転送する手順と同様に、 PiKVM に転送します。その後に、転送したイメージを選択して、 Flash を選択した上で、 Connect drive to Server ボタンを押します。

もし上手く接続されない場合には、一度 Reset を押してから Connect をやり直すとよいでしょう。

レガシーBIOS を有効にする

一部の環境では、うまく起動時に PiKVM CD-ROM を見つけてくれないようです。ちなみに私の試した 2台の環境ではどちらも全滅でした

このとき、UEFI ではなく CSM (Compatibility Supported Module) に切り替えることで、ようやくリモートで外部メディアの振りをした PiKVM CD-ROM から起動することができました。以下のスクリーンショットはそのときに撮影したものです。

CSM を有効化したあとで、PiKVM のメディア接続を実行したときには、上記の通り PiKVM CD-ROM が Legacy のブート順序に出現して選択できるようになりました。このようにさえなってしまえば、無事に先ほど作った USB メモリイメージを起動させることに成功しました。

まとめ

PiKVM を使うと、リモートで OS のインストールも可能!というところは重要な魅力と考えていたので、私も早速トライしたのですが、上記のような様々な課題に出遭ってしまいました。

今回は Ubuntu のイメージで行いましたが、同様の手順で Windows の USB メモリイメージを作れば、リモートでの Windows 再インストールも可能になると考えています。遠く離れた環境のメンテナンスには、これ重要と思います

コメント

タイトルとURLをコピーしました